<ライフイベントからマイホームの「買い時」を見つけよう!>住宅ローンについて考えよう

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ライフイベントからマイホームの「買い時」を見つけよう! (2022年05月27日)

結婚したので、住宅を購入予定です。「オリンピック後に暴落する」と聞いて待っていたのですが、下がるどころかむしろ高くなり後悔しています。今後、子供も誕生すると思いますが、どの時期に購入するのがいいのでしょうか。(Oさん 会社員、31歳)
不動産相場の見通しが読めない状況では、ライフイベントから自分なりの購入時期を定め、その時点で最良の物件を購入するのが後悔の少ない方法ではないでしょうか。どのタイミングで買うかによってメリット・デメリットや注意点なども異なります。

「家を買う」タイミングを計るポイント

住宅購入のタイミングを計るポイントとしては、不動産の相場動向や環境(金利、住宅ローン控除、贈与の制度などの支援策)の他、家族のライフイベントをきっかけにする考え方もあります。不動産相場の見通しが読みにくい状況では、ライフイベントから自分なりの購入時期を設定し、その時点でよい物件を探すのが後悔の少ない方法と考えられます。

実際のところ、家族構成やライフステージ、所得、貯蓄状況、その他の事情により、購入に適したタイミングが異なる場合があります。ファミリー世帯の購入タイミングについて、メリット・デメリットや注意点について整理します。

結婚

結婚を機に家を買うメリットは、新たな環境で新生活をスタートできる点です。親族からの贈与などがあるなら、さらに買いやすいタイミングと言えます。一方、デメリットは、新婚だとまだ家計が定まらないため、家計の状況に見合わない住宅を購入してしまう可能性がある点です。新婚当初共働きだった場合、今後の長期的な妻の働き方について話し合わずに2人の収入を前提に住宅を購入してしまい、妊娠・出産などで妻が仕事を辞めると、家計が苦しくなってしまうこともあります。立地についても、産後も妻が働き続けるのであれば、保育園探しがしやすいかどうかも、重要なポイントとなります。

家計やその後のライフプラン、妻の働き方などを考慮した予算を組むほか、子どもが生まれた後の保育園が見つけやすいかどうか、子育てしやすい環境かどうかまで調べた上で、物件選びをしたいもの。しっかりライフプランを立てることも大事です。

出産

保育園探しや子育てを考慮した立地や物件選びをしやすく、結婚後時間も経って、家計が把握でき、産後の妻の働き方も想像できるので、現実に合った予算を組みやすい点がメリットです。ライフプランを踏まえた予算を設定し、物件を見て歩くといいでしょう。ただし、住宅ローンが始まってすぐに産休・育休に入ることになりかねず、家計のバランスが崩れがちな点や、収入合算がしにくいといった点もデメリットです。引き渡しが出産直後となると、体力回復や育児に追われ、引越しはかなりの負担になりかねないので要注意です。

育休中

子どもが生まれたことで、より実感をもって家探しができるのはメリットでしょう。しかし、住宅ローンを収入合算やペアローンで組む場合は、育休中だと金融機関が限定されます。また、育休中は保育園探しの重要な時期でもあり、保育園探しが始まる前の11月頃までには引越しを終えておきたいもの。しっかり戦略を練る必要があります。妻が働き続けるつもりでいたのに保育園に入れないと、家計も妻のキャリアプランも打撃となりますので注意しましょう。

乳幼児期

妻の働き方も明確になり、予算が組みやすくなります。子育て環境や子どもの教育環境などからエリアを絞り込めるメリットもあります。デメリットは、現在子どもが保育園児の場合、転居先の保育園に空きがないと保育園難民に陥る可能性がある点です。また、やんちゃ盛りいたずら盛りの子どもたちですから、壁に落書きをしたり、あちこち多少の損壊が発生することは覚悟する必要があります。最も注意すべきは、妻が働き続けるための保育園探しです。事前に引越し先の自治体に連絡を取る等慎重に対応しましょう。

子が小学生

子どもが落ち着いているので一緒に物件を見て回るなどもできます。妻の働き方などもほぼ確定しているので、予算が現実とずれることも少ないでしょう。また、「中学は私立中高一貫」などと考えている場合は、通いやすいエリアへ引っ越すこともできます。一方で、友達や習い事、スポーツ、塾などの関係で本人が引越しを嫌がることも。それを優先すると、学区内で探す等、限定される可能性もあります。子供が小1くらいだと、学童保育探しも重要になります。

子が中学・高校、または親がそろそろ70代

子どもの高校・大学進学の他、自分たちの老後なども視野に入れてエリアや物件を検討することができます。あるいは、自分たちの親が70代になるとそろそろ見守りが必要な時期に入るため、帰省しやすいなどの条件も加味して選ぶこともできるでしょう。デメリットは、老後資金の準備に注力する時期と重なるため、住宅ローンの返済と両方を並行して進める必要があることです。老後資金の準備も手が抜けませんので、無理のない住宅ローンを組む必要があります。

定年

転勤族だったり、「定年後は実家近くに住む」などと考えている人の場合、定年時に貯蓄と退職金で家を買うこともあります。60代で買うということは、「終の棲み家」となる可能性も高く、病院やスーパーが近いなど物件選びのポイントも異なります。ただし、現金で買う場合も、老後資金を残せるようにしたいもの。60代で住宅ローンを組むのであれば、少額で借りる等、確実に返せる内容にしたいものです。

【参考リンク】

担当:豊田 眞弓 (執筆:2022年05月21日)

ファイナンシャル・プランナー、シニアリスクコンサルタント。

20代前半より経営誌や経済誌、女性誌と広く手がけるライターとして個人事業を展開。1995年より独立系FPとして、雑誌やムック、新聞、サイトへの寄稿・監修、相談業務、講師などで活躍。「今日からの お金持ちレシピ」(明日香出版)をはじめ共著本など多数。