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登録内容は確認できる?ローン審査時にチェックされる「個人信用情報」とは (2021年12月10日)

住宅ローンを利用した自宅購入を考えています。以前、口座残高の不足で、クレジットカードの支払いが遅れたことがあり、住宅ローンの審査への影響もあると聞いて心配しています。クレジットカードやローンの利用についてはどのように記録されるのでしょうか。その記録を自分で確かめることはできますか?(岡山県 Tさん)
ローン審査の際に金融機関が照会する「個人信用情報」は、自分で確認することができます。利用したクレジットカード会社やローン会社がどの情報機関を利用しているか確認し、開示請求の手続きをされるとよいでしょう。

個人信用情報とは

ローンやクレジットカードを申込む際には、指定信用情報機関に登録された「信用情報」を照会することへの了承が求められます。

これは、新たなローン等の申込み時には、過去から現在までの取引の事実が記録された「信用情報」が審査の参考にされるためです。登録されている信用情報は、ローン等の申込情報(氏名や電話番号、ローン等の商品名や契約予定額等)やローン等の利用状況に関する情報(残債額や入金履歴、延滞等)などです。たとえば、すでに大きな借り入れがあったり、たびたび延滞していたりしていることが登録されていると、今後返済が滞る可能性が高いと判断されて、ローンの審査に通らない要因となる場合もあるでしょう。

ローン会社等によって利用している指定信用情報機関は異なります。また、指定信用情報機関同士では情報交流があり、相互交流ネットワーク(CRIN)を通じて他の指定信用情報機関に登録されている特定の信用情報が利用できるようになっています。

指定信用情報機関
株式会社シー・アイ・シー(CIC) 主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする信用情報機関。
全国銀行個人信用情報センター
(JBA)
全国銀行協会が設置、運営している信用情報機関。銀行等の金融機関やその関連会社などが会員。
日本信用情報機構(JICC) 消費者金融系の信用情報機関としてスタートした信用情報機関。消費者金融会社、流通系・銀行系・メーカー系クレジット会社、信販会社、金融機関、保証会社、リース会社などが会員。

各信用情報機関のホームページ記載情報をもとに筆者作成

信用情報の登録期間には限りがある

ただし、指定信用情報機関に信用情報が登録されているのは一定期間に限られています。ご自分の利用や返済の経歴が今も記載されているかどうかが不安であれば、まずは信用情報機関のホームページ等で、どんな記録がどれくらいの期間登録されているのかを確認されるとよいでしょう。

登録されている信用情報と登録期間の例
CIC JBA JICC
申込みや照会の記録
照会日より6か月間
当該利用日から1年を超えない期間
照会日から6か月以内
取引情報
(借入金額、借入日などの契約情報や完済、延滞などの返済情報)
契約期間中および契約終了後5年以内
契約期間中および契約終了日(完済していない場合は完済日)から5年を超えない期間
契約継続中および契約終了後から5年
自己破産等
契約期間中および契約終了後5年以内
破産手続開始決定等を受けた日から10年を超えない期間
契約継続中及び契約終了後5年以内
(ただし、債権譲渡の事実に係る情報については当該事実の発生日から1年以内)

各社ホームページより筆者抜粋

個人信用情報の開示請求

さらに、ご自分のローン等の利用状況や返済に関する情報の登録内容を確認したい場合には、指定信用情報機関に開示請求を行うとよいでしょう。開示請求を行う際は、本人確認書類と手数料(開示手数料1,000円と事務手続き手数料)が必要です。

個人信用情報の情報開示の方法と手数料
CIC JBA JICC
開示方法*
インターネット、郵送、窓口
センターへの郵送による申込みでのみ受け付け
スマホ、郵送、窓口
手数料
インターネット・郵送1,000円、窓口500円
開示手数料1,000円+本人開示手続き利用券事務手数料
開示手数料1,000円
(郵送の場合、送料などもかかる)

* 具体的な開示手続きは、各社HP等でご確認ください。

このように、ローンやクレジットカードの契約や利用、返済に関する情報は指定信用情報機関に登録され、新たな借り入れの際の審査などに利用されます。過去に気になる利用歴がある場合には、あらたなローンを申込む前に、ご自分で個人信用情報を確認しておくと安心できるのではないでしょうか。

なお、指定信用情報機関に情報が登録されていても、必ず審査落ちしてしまうわけではありません。その情報が登録に至った明確な理由があり憂慮すべきものではないと判断される場合、審査に通過することもあります。

また先述のとおり、指定信用情報機関には申込みの情報も記録され、複数のローンを申込みすれば、その数だけ記録も残ります。たくさん申込みすれば良いものではありませんので、自分に適していると思うローンをよく比較検討し申込みするようにしましょう。

【参考リンク】

担当:大林 香世 (執筆:2021年12月07日)

ファイナンシャル・プランナー(CFPR)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、DCプランナー。

大学卒業後、教育系出版社に入社、教材・雑誌編集などを担当。その後、独立系FP会社を経て、2000年春より独立系FPとして、ライフプラン全般の相談業務や雑誌・HPのマネー系コラムの執筆などを行っている。