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貯蓄とローンのバランスはどう考えるべき? (2018年04月21日)

住宅購入を検討していますが、ローンを組むのが怖いです。借金が怖いため、車もローンは組まずに買いましたが、貯蓄がかなり減ってしまいました。住宅はさすがにローンを組まずに買うことはできず、しかしローンを組むことへの不安も大きいです。ローンの考え方や貯蓄とローンのバランス、ローンを利用するときの注意点などを教えてください。(Tさん 36歳 会社員)
ローンが怖いというお気持ちはよくわかります。住宅ローンのように金額が大きな借り入れの際には「本当に返していけるだろうか?」と不安になる方は少なくありません。だからといって、ローンを組まずに住宅を購入することは、かなりの資産がなければ不可能です。そこで大切なのが、貯蓄とローンのバランスです。

借入残高だけでリスクを考えない

ローンを利用することのメリットは、手元にお金がなくても物を買うことができることです。 車や住宅のように高額の物も、ローンを利用すれば望んだ時期に購入することができます。もちろん、ローンを組んだ後は返済していかなければなりませんし、安易な借り入れは禁物です。 いずれのローンも、可能であれば使わない、利用する場合には借入金額は最小限とすることが理想です。 しかし、現金決済や繰り上げ返済にこだわりすぎて貯蓄を取り崩してばかりいると、いざというときの備えが不十分になってしまう恐れもあります。

たとえば、突然のケガや病気、給与・ボーナスの減額や失業などで収入が減ることがあるかも知れません。 子どもが想定外の進路に進むことになったり、親の介護が必要になったりして支出が増えることも考えられます。 そのような事態を想定した場合、「借り入れはないけれど貯蓄もない」という状況は、実はリスクが大きいのです。 またライフプランを考えず目先のローン返済を急ぐ結果、金利1.5%の住宅ローンの繰り上げ返済に貯蓄を使ってしまい、金利2.5%の教育ローンを利用しなければならなくなってしまった、ということにならないよう、貯蓄とローンのバランスを考えることが重要です。

どれくらいの貯蓄が必要?

では、どれくらいの貯蓄があればいいでしょうか? 一般的な目安として、会社員の方は生活費の半年分、自営業の方は生活費1年分といわれています。 これに加えて、それぞれの家庭の状況などを考慮する必要があります。 ライフステージに合わせた貯蓄のポイントをみてみましょう。

独身や子供ができる前の夫婦は比較的自由にお金を使え趣味や娯楽などで浪費してしまいがちですが、最大のお金の貯め時でもあります。 特に、将来的に結婚や出産を考えている場合には計画的な貯蓄グセを付けておきましょう。 結婚の予定がない場合にも、老後資金の準備については念頭に入れておきましょう。

子育て世代はお金のかかる時期です。産休、育休、時短などで収入が減る一方、子どもの成長や2人目、3人目の出産などにより支出が増えます。 貯蓄を増やすのは難しいですが、家計の変化に備えてしっかり貯蓄を確保しておきたい時期です。

子どもの独立後は教育費の負担がなくなり自分の時間も持てるようになるため、趣味や娯楽への支出が増えがちです。 しかし、老後資金の最後の貯め時でもあります。 計画的に貯蓄をしつつ、借り入れがある場合には繰り上げ返済もしていくといいでしょう。

ローンを利用する際の注意点

ローン商品を検討する際には、金利がより低いものを選ぶのが鉄則です。 審査基準や手続きの簡便さ、融資までのスピードなど重視したい点があるかと思いますが、より良い選択肢を排除してしまう可能性もあります。 時間的な余裕を持って様々な商品をしっかり検討することで、自分に合った有利な商品を選択することができます。 貯蓄とのバランスをよく考え、無理のない返済計画を立てましょう。

担当:宮野 真弓 (執筆:2018年04月16日)

ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。

大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。
ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。
学校での金銭教育にも注力している。